てぃばのBlog|CHIBA Reimi(rechiba3)

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【参加レポ】「KNOTS 2026」参加してきた #KNOTS2026

2026年1月25日、東京 日本橋で開催された「KNOTS 2026┃デザイン・AI・エンジニアリング 境界を結び、共創をひらくカンファレンス」に参加してきました!

 

まず、このような素晴らしいイベントを開催してくれたコアスタッフの皆さま、趣旨に賛同して募ったボランティアスタッフの皆さま、素敵な知見を惜しみなく公開してくださった登壇者の皆さま、ありがとうございました!お疲れ様でした👏

コミュニティの繁栄に共感して協賛といったかたちで関わられたあらゆるスポンサーの皆さまもありがとうございました。

とても楽しかったです😆

 

このブログでは参加レポートを、

会社用に使ってるnoteでは専門性の深化と分業の波にフォーカスして、普段の仕事内容に近いかたちに編集しようと思います。

ぜひ両方見てくれよな😉✌

knots.crossrel.jp

超絶可愛いノベルティ

オフィシャルノベルティグッズはもちろん、協賛企業さんのグッズもぜーんぶ超カワイイ!

各セッション感想

2会場でのマルチセッションだったので聞き逃したものもありますが、終日いたのですべての雑多なメモと感想を記載します。

11:10〜11:30 Talk #1: Figma MCP Server + Figma REST API + LLMでデザインの品質を上げる

登壇者: Ryo Nakae(DeNA/ニンテンドーシステムズ)

なぜプラグインではないのか

  • プラグインを起動せずにチェックができてほしい
  • Figmaは同時プラグイン起動できないため
  • 業務フローに自然に組み込むため

LLMに渡すデータの最適化(トークン節約)

  • チェックに不要なデータを削除
  • JSON→TOONにすることでトークン節約

課題: Figma MCPはOAuth認証でブラウザログインが必要なため、CIパイプラインに組み込めない(タイトル詐欺!w)

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AmazonQでできたら嬉しな〜レベルだったけどそうか、できないんか。

VS Codeでできるっぽいからなんかやりたいなー

11:30〜11:50 Talk #3: AI時代の製品開発:役割の再定義と実践

登壇者: 片芝 亮友(Sansan/Eight事業部)

PMとしてのAI活用

  • 企画壁打ち、プロトタイプ作成、データ分析、仕様書の補完・修正

僕達にどんな役割が残るか

  1. 事実…一次情報を掴む

    • AIが高度な一般論であれば、我々は事実を掴むことに重視を
    • 展示会に参加する、営業同行する
    • 具体的且つ特有の事実を掴む
  2. 正しい問い(仮説)をたてる

    • 最も重要な解くべき問いはなにか
    • AIがするのは選択肢の提供
    • 意思決定は人間ができるもの
      • 言語化できない意思や意図
      • 会社、製品の経緯、歴史、思い

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展示会に行け、は個人的ホットワードだったので「また言われた!」って思ってとてもタイムリーでよかった。

 

12:00〜12:30 Sponsor Keynote #1: 職種の交差点から見えた、アウトプットからアウトカムへの道筋

登壇者: たかなこ(ファインディ)

事例紹介

  • Klarna: キャンペーンやUI変更のたびに発生する画像制作依頼→修正→実装というリードタイムの課題をAIによって摩擦をなくした
  • Duolingo: 課金意欲はあるが教材不足で離脱するユーザーが多くいた。重要なコンテンツ作成は非常にコストがかかる→AIに置き換えた

結論: アウトプットを増やすことはできてるけど、アウトカムに繋がってないので、今後職能クロスさせてみんなで作っていきましょう

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デザイナーを通さずアセット制作、リリースまでいってるはデザイナーレビューまで通してるのか疑問で、意匠の継承がされない成果物がバンバン出てしまうことに長期視点で危機感覚えるなー

 

あと、紹介されてたPM SummitはGoogleCloud BQのData&AI責任者が登壇されるとのことで絶対参加したい!

 

12:30〜12:50 Talk #7: AIで加速する"作りながら整える"開発プロセスについて

登壇者: matsushima(Gaudiy/Fanlink事業部)

クライアントワークの課題

  • 触って見て初めて違和感がある、こんなものは使えないって最終FBで発生する
    • クライアントワーク時代を思い出して具合が悪くなる話だったw

動くものを素早く作る効果

  • 不確実性の早期解消、リリース直前の大きな手戻りがなくなった
  • 解像度の高い議論、具体的イメージを持ってUI/仕様を決められる

デザインシステムMCP

  • Figma:デザイントークン、コンポーネント
  • コード実装:Reactコンポーネント、TailwindCSSのテーマ
  • デザインシステムMCPでコンポーネント情報とデザイントークンを一致させる
  • 高速プロトタイプ実装: デザインシステムMCP+既存実装
  • 本実装: デザインシステム+FigmaMCP

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14:00〜14:30 Keynote #1: AI時代におけるインターフェースと身体性のゆくえ

登壇者: 渡邊 恵太(明治大学教授)

このセッション見て買った本が今日届きます📖

https://amzn.asia/d/aSP3OQG

 

私が動かした=自己帰属感の発生

  • iPhoneなど、ガラス越しの画面だが、脳的には身体の延長・一部
  • アニメーションの挙動、高いフレームレートとアニメーションがそう錯覚させている

アニメーションで大事なこと

  • ナビゲーションの「まだある」「もうない」の違いの表現
  • アニメーションによって遮蔽(隠れる)を上手くデザインすると「未だある」を表現できる
  • ぱっ!となくすではなく、隠れる"アニメーション"を加えることで表現

身体性のゆくえ

  • UIの発展: 記号的(キーボード、マウス操作)→視覚的(GUI)→身体的(NUI)
  • 人間の発達: 身体的→視覚的(イメージ)→記号的(言語、記号)
  • 身体「性」: 知覚と行動=身体を動かすことではない。むしろ、なるべく動かさずにインタラクションの性質を理解すること

メタファの問題

  • デジタル世界と相性がいいのはデジタル世界の軽く、可逆的で、試行錯誤が容易
  • 想像世界は高速なイテレーション(提案と却下)、質量が軽い
  • 想像世界をメタファにする
  • 身体性を持ったまま高速なイテレーションできて、共有できる想像がある

買ったあとの生活を想像しやすく=想像の質を上げる

  • 自分の条件×プロダクトの機能を元にイメージさせる
  • 生活をシミュレーションしてみせることができる
  • 例)ヨウジヤマモトの服を着て講義をする動画をSoraで作って、服を買うかを考える
  • 家族旅行をせずに家族旅行の動画を作れる時代=想像を楽しんでから本番をむかえる

UXはかるい

  • 想像はかるくできる
  • かるいは特別専門的な用語ではなく、WebやUIの現場では、既に意識されてきた言葉
  • だからこそ、合意を得やすい設計の問い
  • 生成AIの利用も含めてあらためてかるさを意識する
  • DXPX「インタラクションデザインとは持続可能な欲望処理方法の探求である」

 

14:50〜15:10 Talk #12: 新規事業を支えるデザイン──共創する組織になるまでの実践知

登壇者: トム(ファインディ)

課題1: ビジネスの視点とデザイナーの視点の判断軸がぶれてしまってデザインが固まらない

  • 相手を理解していなかった故に起こってる
  • 改善策:相手を知る
    • 相手が見ているものを知りにいく(この場合はビジネス視点)
    • 個人の特性、前職のバックグラウンドや大切にしている価値観など

課題2: 数多の対応をデザイナー1人だからスピードに追いつけず、足かせに

  • 質を求めすぎているから追いつかなかった
  • 改善策:相手に伝える
    • とにかく急がなければ、であせあせ動いていたが目安を伝えるように変えた
    • 今できること、進捗、今後のアクションをこまめに伝える

課題3: 企画の破綻、素材許諾の手戻りなどでプロジェクトが進まない

  • 進めてくれるのを待っていた
  • 改善策:相手を巻き込む
    • 企画検討から入りにいくことで協力体制を構築

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基本、企画/PMやってる人って2人以上アサインされることがないし、戦術チーム制だったりすると別々で配属されるからレビュー通される体制になってない場合もありえるんですよね。

だから「PMは孤独」みたいな論調はとても共感多い話題なんだけど。

だから職能間でフェーズわけないで「課題設定自体そもそも誤り」を初期フェーズで気づかせてあげるのはとてもチームの成功に必要な行動だと思った。

 

15:10〜15:30 Talk #14: 職種の境界が溶ける世界で、デザイナーに何ができるか?

登壇者: 栢菅 美咲(サイボウズ/kintone)

kintoneのリリース戦略はアップデートオプション

  • 新機能は先行提供→一部ユーザー→全ユーザーの段階的に

チーム体制の刷新

  • 従来はPM→デザイナーの直接のラインで機能設計をしていたが刷新
  • エンジニア主導で素早く動くものを作って、エンジニアとデザイナーで素早く検証と改善を重ねる
  • エンジニアとデザイナーの体制で体験設計を考える
  • 開発を前に進めるためにチームに何ができるかを考える
  • ユーザーストーリーを満たすために開発したい機能を考えて

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開発の場ではなく、イテレーションのポイントにPMが入るって進め方はうちではやってないから興味深かった〜

サイボウズさんは別のチームの話とかも記事が出てたりで為になります✍

blog.cybozu.io

15:30〜15:50 Talk #16: 「余白」と「欲望」を味方につける ——AI時代のデザインエンジニアリングと「越境」の作法

登壇者: 小山 直樹(コンセント)

余白をつくるプロセス

  • 生成AIを活用できている人: 自分のパフォーマンスを発揮できる得意な仕事を理解しており、苦手な仕事に積極的にAIを活用している
  • できていない人: 苦手な仕事に全力で、自分の苦手をすべて克服する必要があると考えている
    • 対処法:苦手の特定と生成AIの負荷分散をまずする
    • 良いものをつくれるプレイヤーではなく、良いものがわかる目利き(ディレクター)を目指すことから始められるのがAI時代の越境

欲望を味方につける

  • 出来てる人/できてない人の差はスキルではなく欲望差「つくりたいものがあるか」
    • 目の前の課題を解決したい、という欲望
    • 理想の自分に近づきたい、という欲望
    • とにかく効率化したい、という欲望

組織がAIを活用する余白を得るために

  • 暗黙の期待値を減らし、個人の得意を活かして越境ができる環境を構築することでAI時代の変化に強い組織とする

生成AI活用していくために

  1. 得意と苦手の可視化、をまずしてみる
  2. 越境の疑似体験、まずはレビューだけしてみよう
  3. 欲望特性の自覚、自分の欲望のスタート地点が課題解決か価値創造か、深掘りか網羅か

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AMA(Ask Me Anything)タイムで「スライド公開してほしい」ってリクエストして、「公開できるかわからないから個別で…」と言ってもらったのに名刺交換忘れてたwSNSも伝えてなかった/(^o^)\おわた〜思ってたら公開してもらってました🙏

 

ありがとうございます!

speakerdeck.com

15:50〜16:10 Talk #18: デザインコンテキストのバトンをつなぐ — AI時代のプロダクトマネジメント

登壇者: 熊野 亜由美(ROUTE06)

PoCを作りまくる

  • スライドデザイン作成、ムードボード生成
  • FigmaプラグインのMVPを作った

    • DevToolのインスペクタモードのように、プレビュー中の要素をカーソルで捕まえて、その情報をチャットのコンテキストとして自動入力できるようにして、どのページのどの要素をというコンテキストの情報入力の操作が簡略化できるようになった
  • DailyMTGで前日の成果をお触り会してる

    • 対応するものは即Issue作成

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「DailyMTGで前日の成果をお触り会してる」のはすぐ真似できそうって思ったから、やっぱものづくりに関わる職能全体Githubを使える環境にありたいものです。

前日のPRを翌朝すぐ判断できてスピード感いいね〜

 

16:30〜17:00 Keynote #2: 本番のコードをなるべくAIに書かせるには何が必要か、それによってプロダクト開発がどう変わるか

登壇者: 石川 洋資(10X/CTO)

素のままのコーディングエージェントに手広く仕事を依頼する場合と、限られた仕事をする場合

AIに手広くやらせること

  • 人間が実現方法を知らなくてもAIが考えて実現させてくれる
  • VibeCodingでやるのはこっち
  • ただし、本番に出す前提だったらどう?責任果たせる?人間が責任を果たせる状態にたどり着くかが課題

AIに限られたことだけやらせること

  • 考慮させることが少なくなる
  • 型などによって外堀を固め、AIは堀の内側で考える
  • 取りうる範囲が限定だから出力、ロジックは人間の脳に収まるから人間はテスト結果を読んで生成結果の妥当性を評価できるから責任を果たせやすい
  • ただしこの部分だけ実装した時点でプロダクト全体が動くわけではない
  • プロダクトの中で常に正しく組み込まれなければならない、アーキテクチャに規律が必要

この後者の特性を維持しながら、AIにやらせる範囲を広げられないか?

  • それぞれに対して仕様を定義し、コードやテストを生成していく
  • 人間が評価しやすいかたちでテスト成果物を出す

ビジネス視点だけで見れば、ソフトウェア企業に求められることは変わっていない

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17:00〜17:20 Talk #19: シリコンバレー発:AIがデザインプロセスを変える

登壇者: Brandon Hill(btrax/Founder & CEO)

シリコンバレーのトレンド

  • 日本企業に必要なのは世界に通用するブランド
  • 今サンフランシスコが復活していて、だいたいAIのビルボードばかり

既存のデザインプロセス

  • すべて手作業でデザインして、クライアントとのレビューや手戻りを繰り返すと8wぐらいかかってデザインの納期って大体が3wぐらいだから間に合わない

新しいプロセス

  • グラフィックはいったんAIを使ってプロトタイプを出させてレビューしてもらう運用にした
  • アニメに使うような作画、コンセプト、ディレクションをプロンプトにしておいてアウトプットしたものをクライアントレビューに出す
  • 結果をアニメーション会社に依頼

AIをデザインに活用するメリット

  • ラウンド数限られていてもクライアントは関係なくレビューをしてくるのでそれに対応できるものを出せる

プロセス: ①デスクリサーチ→②インタビュー→③アイデア発想・プロトタイピング→④ピッチデック(プレゼン)

  • これらすべてでAIを挟んでいる

人間がやること

  • 本音を聴く力…聞き出さないと出てこない言葉は生身の人間じゃないと引き出せない
  • ユーザーへ没入・憑依する力
  • 自身の体験と重ねながら独自性のあるインサイトとつなげる
  • 入力がゴミなら出力もゴミ

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今年の夏にドジャース戦観戦するためにロサンゼルス行くんですが、「そうか看板とか広告を見る楽しみもあるわ」って気づかせてもらいました🙏

BrandonさんのSpotifyも聴こ📻️

open.spotify.com

17:30〜18:10 Discussion #2: AI時代のデザイナーの役割、どう変化する?

登壇者: 田川 欣哉(Takram)、坪田 朋(クラシル)

AIは職能の壁をどう壊し、何を溶かしたか

  • ハイレイヤーの人は統合の方向だったと思うけど、現場レイヤーはそうじゃない
  • やりたかったけど専門知識、技術がないからできなかったことができてようやく実感できる
  • そのときにはじめて職種の壁って必要だっけ?って現場レイヤーでも考え始める

残された人間が担うべき仕事は何か?

  • AIが人類のファイナルアンサーではない。きっと次の開発が来る
  • つい200年前は一生に会話できる数が数百人レベルだったが、機械の誕生でさらに増えた。時計の発明も鐘を鳴らす運用からだいぶ変化してる
  • きっと今後もAI以上の開発が来る
  • 鐘付き係はいらなくなったし、なくなった仕事は増えた
  • 仕事代替えされて暇!人間いらない!はなくなって、別の職種が生まれる
  • トークン数節約するための情報整理は、DBのテーブル構成考える時の考慮事項が今の時代に役立ってる

私たちは明日から何をアップデートすべきか?

  • "デザイナー向きの時代になってる!ユーザーへの最適解はこれなんじゃないの、の仕上がり感の品質の良し悪しをデザイナーは判断できる専門性があるから"
  • 経営スキルをAI頼って、自分の持ち前のスキルでやるのはとてもいい

私も今年スモールビジネスなんかやろうかな。

不動産ポータルの人間なので、もちろん在庫を持つのやだな〜思ってるからw小売はしないと思うんだけど、小売をちっちゃく試したい欲はある。

誰だってお店屋さんになりたい。

 

今回参加しての所感

各セッションで共通して語られていたのは、AIは作業を代替するが、判断・意思決定・一次情報の取得・欲望の設定は人間の役割として残るという点でした。

🔄 私見: 「AIにやらせる/やらせない」の二分法を超えて

1stパーティデータは我々が集めて、課題発見・課題定義をAIに相談しながら要件定義したら結構責任ある企画は作れるんだよね。

この先のリリースに至るための職能の専門性が足りなくて詰めきれない要件と仕様をAIに作ってもらえばいい。ここまで企画の背景も一緒に進めてると、結合テストケース作るときもAIが背景理解までしてケース出してくれるし。

「AIにやらせる仕事/やらせない仕事」を決めるんじゃなくて、AIに暇な時間を作らないように人間が常にマルチコンテキストで動けってのが私の意見。

 

会社用に使ってるnoteでは専門性の深化と分業の波にフォーカスして、普段の仕事内容に近いかたちに編集しようと思うのでフォローしてお待ちを💪

Xにポストもするのでウォッチよろおねです〜

x.comおしゃれなサイボウズ社のオフィスに設置されたイベント「KNOTS2026」のロゴブロック