プロダクトマネージャーの成長は、個人の努力だけでなく、周囲の支援や環境による影響も大きいものですよね。
2025年3月5日に「ロダクトマネージャー座談会 @ Money Forward」というイベントで「PMの成長支援」をテーマにした座談会を聴講したので参加しての学びをまとめます。
今日はこれ参加🙋
— てぃば┃CHIBA Reimi (@rechiba3) 2025年3月5日
【オフライン開催】【増枠】プロダクトマネージャー座談会 @ Money Forward https://t.co/8PZhzPrDPT #PM座談会
estie久保さん谷山さん
- 学習支援として週1回のメンタリングを実施していたが、要求が高すぎて「ちょっとこれ以上は無理なんではずしてもらいたい」という話もあったそう
- !
- 今日は・・・よく二人揃って登壇してくれたね・・・笑
- 要求が高いってなにの?→スピード
- 今日要求したら来週の1on1には応えてっていうスピード感を求めていた
- そのスピードに応えられなかった背景として、通常業務のローンチ1ヶ月前などのコミット割合を調整したい意図があったため「じゃあ一旦外れます」に合意
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成長支援には適切なレベル設定とタイミングが重要だね
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- estieの文化として「魂があるやつがやればいい」という考えがある
- これはPMのオーナーシップにもつながる重要なマインドセットだなって思ったので推せる
- 谷山さんの当時の悩み「自分は何もやれていない」と感じる辛さ
- しかし、ある瞬間に「自分はこれに対して魂が強いから進められる」と立ち直り、取り組み続けたとのこと
- これが魂の話か・・・
- この姿勢に成長実感を得たという話も印象的でした
Money Forward広瀬さん白石さん
- プロダクトマネージャー育成プログラムを整備し、1つの案件にとどまらず、サービス横断で戦略を考えるキャリアを推奨していた
- 私の職種はサービス企画なのでとても共感できる考えだな〜
- 例えばマネフォ社だと、「確定申告のプロダクトを良くするために会計もあぁしたいし、請求書もあぁしたいし・・・」ということが起こるのでいちプロダクトに閉じず、サービスを広く見たくなる
- 「戦略リーダーを目指すことが、プロダクトマネージャーとしての成長につながる」
- この視点は本当にそう、大切
- 「自分の得意でない言葉を使うことへの焦り」も成長のきっかけになったという話もありました
- たとえば、数字の重要性を理解しつつも、それだけではなく「ユーザーの幸せ」を重視していてその特徴の違いに苦労されたそう
- しかし、「ビジネスの成功とユーザーの幸せの交差点」を見つけたから苦手を克服した
- 克服したぞ!と手応えを感じたと同時に人事評価もされたので成長を実感できた
タイミー大歳さん吉池さん
- タイミーでは、組織的な開発手法としてスクラムを導入し、透明性の向上を図っていた
- しかし、全員が全てを知りたがる合議制になりすぎて、かえって統率が取れなくなる場面もあったよう
- これすっごい面白い
- 透明性を向上しすぎると、みんなが首を突っ込んでくるから社内ステークホルダーが無駄に広がってしまって合議の上で決めなくちゃならないんだ・・・つら・・・
- つらいけど、そこまで開発に対してみんなが自分ごとにしてる組織も素晴らしいじゃんって思う気持ちもある
- プロダクトマネージャーには「俺がやりたいからついてこいよ」と言える強さも求められる
- そうねそうね〜
- 「これやるぞ」と「今はこの機能cutしよう」を決めるのはプロダクトマネージャーでありたいって思う
findy稲葉さん鍛冶さん
- 提案のレビュー制度がある
- 他者からのレビューを受けた経験をアウトプットすることで、自分の視座を上げることを意識しているとのこと
- 前にこの視点でレビューされたなって気づきを次はレビューする側として再現する
- 「レビューを通じて視点を得る」仕組みは、成長に直結する大切な要素だよね
- PO(プロダクトオーナー)が企画を承認しない理由を考えることで、「顧客解像度が足りない」と気づくケースがある
- BtoB領域では、toCと違ってデータから顧客を理解するのが難しく、より顧客のいる現場や顧客憑依が必要になり試行錯誤の中で学ぶことが多いらしい
- toBやったことないからこういう話聞くとやりたくなる
- 「不確実性の高いものに挑戦し、それを学びとして蓄積できるPMは伸びる」
- もちろん、事業にダメージを与えるような挑戦は避けるべきですが、「どれだけお客さんに憑依して考えたか」を評価基準とすることで、より良い意思決定ができるようになる
- 私も不確実性サバイバー気質のある人間だからとても共感できる〜!
まとめ
プロダクトマネージャーの成長には、自分自身の努力はもちろん、組織的な支援や適切なフィードバックが不可欠だと総じて感じました。
座談会を通じて感じたのは、「オーナーシップを持ち、ユーザーのために行動できるプロダクトマネージャーが成長しやすい」です。
また、「やらない理由」を探すのではなく、「どうすればやれるか」を考え、行動の量を増やしていくことも重要です。以下はestieさんの話から抜粋したのですが、成長するプロダクトマネージャーは、階段のステップを登るよりも、目の前の壁をよじ登るように挑戦を続け、その過程で「生存者バイアス」を乗り越えていくんだろうな〜と。
最終的には、「おれがやるからついてこい」に強い説得力と共感性の高いプロダクトマネージャーがチームを牽引し、支援される存在になっていくのかもしれません。
質問で「支援したくなるPMはどんな人で、逆にこいつ支援したくねぇ〜!ってPMはどんな人ですか?」を投げたらマネフォ広瀬さんが取り上げてくれました👏
- 支援したくなるPM:矢印がユーザーに向いている人(ユーザーの課題を本気で解決しようとしている)
- 支援したくないPM:矢印が自分に向いている人(自分の成功ばかり考えている)
とのことで、そもそも後者は採用しないとおっしゃってました。
それは採用に裁量がある人だから言い切れる強い発言なんですが笑、最近広瀬さんとお会いするたびに「誰と働く」「どういう人と働きたい」がプロダクトマネージャーの立場で聞く機会が多くあったので、それはまたブログに書こうと思います(言語化まとまるか!?)
主催ありがとうございました!